出産

出産は必ずしも予定日通りに始まることは少ないようです。

お産のサインや徴候を感じた後、赤ちゃんが誕生するまでの流れがあります。

第1期から第3期までのお産のしくみを知りましょう。

第1期は陣痛期間

お産の平均時間は初産で約14時間です。経産婦さんで約8時間です。

陣痛の痛みがある時や痛みがない時にどのように過ごしていくかイメージしましょう。

子宮口が0~3cm開大(陣痛間隔10分)

予定日が近くなると、診察で○○㎝子宮口が開いてきていると言われることがあります。予定日になっても開かずの人もいます。

この時期は人によってまちまちで、自分でおなかの収縮を感じとれずに0~3cm開大する人と、はっきりした陣痛で進行する人に分かれます。

 

子宮口もこれぐらい開いていて、10分間隔の陣痛があれば入院です。

入院の手続きを済ませましょう。入院すると、分娩監視装置をつけて、赤ちゃんの心拍とママの陣痛の状態をみます。

 

陣痛の間隔が狭まる前に、おにぎりやつまめる物でゆったり過ごしましょう。

子宮口が4~6cm開大(陣痛間隔3~5分)

かなりの子宮収縮で痛みますので、リラックスが難しくなってきます。

自分が楽になる姿勢を見つけましょう。四つんばになったり、抱き枕を抱えたり、歩き回るなど、試してみましょう。

子宮口が7~8cm開大(陣痛の間隔2~3分)

すごくいきみたいし、苦しいしくてツライ時ですが、力を抜きましょう。上手に呼吸をしてください。ママが苦しんでいると、赤ちゃんにも伝わります。この時期は赤ちゃんが回転しながら下がってきています。待ち遠しく感じてください。

余裕があれば、お茶を飲んで喉を潤しましょう。

第2期はいきみと分娩

いよいよいきんで、赤ちゃんの誕生がやってきます。いきみが10分位の人と、1時間はかかる人がいますが、集中して持てる力で乗り切りましょう。

子宮口が9~10cm全開(陣痛の間隔2分)

もう、分娩台にあがっている人もいます。痛みも最大です。子宮口が全開になると、いきむよう指示があります。陣痛の波に合わせて、分娩台のレバーを握り、あごを引いていきみます。

赤ちゃんの頭が出たり、引っ込んだりしながら、分娩がすすみます。赤ちゃんの頭が骨盤を抜けるとそのままするりと全身が出てきます。感動の瞬間です。

赤ちゃんが産まれた

赤ちゃんが誕生すると、周りのスタッフが『生まれましたよ』と声をかけてくれるでしょう。するっと産まれた場合は感動が大きいかもしれません。いきむ時間のかかった方は達成感と大きな安心感がやってくるでしょう。

 

 


産まれたばかりの赤ちゃんは、頭がとがり気味で胎脂に覆われています。目も腫れぼったい状態です。そんな、赤ちゃんの姿に頑張って産まれてきてくれたと実感できるでしょう。

第3期は胎盤の排出(後産)

子宮内に残っている胎盤が排出されます。また、会陰切開による傷口を縫合します。後産はかなりほっとした状態ですすんでいくでしょう。