用語集

妊娠初期から産後一週間までに関する用語と意味をまとめました。

ご利用ください。

妊娠初期(妊娠2ヶ月~4ヶ月)

つわり

妊娠中にみられる(妊娠初期になる方が多いようです。)、吐き気や、嘔吐、眠気やだるさなどの不快症状をつわりと言います。


妊娠悪阻(にんしんおそ)

吐き気や嘔吐の症状によって、脱水や栄養不足が起こる重症なつわりのこと。輸液による点滴治療がされます。


多胎妊娠(たたいにんしん)

双子以上の赤ちゃんを妊娠すること。早産になりやすく、帝王切開と経膣分娩ではそれぞれ自分に合った出産方法になります。


胎芽(たいが)

妊娠7週までの胎内の赤ちゃんのこと。妊娠8週になると胎児と呼ばれます。


胎盤(たいばん)

母体の血液の中から有害物質(不要な二酸化炭素や排泄物)を取り除き、酸素や栄養を赤ちゃんに届けます。妊娠中に必要なホルモンも分泌しています。


羊水(ようすい)

赤ちゃんを衝撃から守ってくれる、あたたかい液体で、最大で800mlまでに増えていきます。赤ちゃんは羊水の中でぐるぐる泳ぎまわっています。


葉酸(ようさん)

ビタミンB群の一種。赤ちゃんの脳や神経を作る成長にかかせない栄養素。


流産・切迫りゅうざん(りゅうざん・せっぱくりゅうざん)

流産とは、妊娠22週未満の間に妊娠が中断されてしまうこと。切迫流産とは、流産が迫っている状態のこと。

子宮頸管無力症(しきゅうけいかんむりょくしょう)

大きくなってくる子宮や胎児の重みを支えられず、早期に子宮口が開いてしまいます。


頸管縫縮術(けいかんほうしゅくじゅつ)

14週頃に頸管を縫合する手術をして、早産を防ぎます。



妊娠中期~後期(妊娠5ヶ月~10ヶ月)

安定期(あんていき)

妊娠16週ごろ、胎盤が完成する時期を言います。


胎動(たいどう)

妊娠19週ごろから感じられます。ぽこぽこ、むぎゅっとした感覚が出てきます。赤ちゃんが羊水の中で動きまわっています。


前置胎盤(ぜんちたいばん)

胎盤が子宮口をふさぐような低い位置にあり、出産に備えて胎児が骨盤内に降りることができない。帝王切開での出産が多いです。


常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)

早い時期に突然子宮から胎盤がはがれます。


妊娠高血圧症候群(にんしんこうけつあつしょうこうぐん)

妊娠により発症する高血圧症。多胎妊娠、40歳以上の妊娠、糖尿病の方、慢性の高血圧の方はリスクが高めです。


巨大児(きょだいじ)

体重が4000g以上で産まれてくる赤ちやん。肩甲難産になりやすく、妊娠中の体重増加に注意が必要です。


低出生体重児(ていしゅっせいたいじゅうじ)

子宮内の環境等により、胎児が本来のペースで成長しないことがあります。


逆子(さかご)

赤ちゃんは子宮の中で頭を下にしています。しかし、逆子の子は足が下に向いていて、出産直前に頭位になる場合もあります。


早産・切迫早産(そうざん・せっぱくそうざん)

早産は妊娠22週~37週未満の間にお産が始まること。切迫早産とは子宮が収縮し、子宮口が開き始めて赤ちゃんが産まれそうな状態のことです。


静脈瘤(じょうみゃくりゅう)

大きくなったおなかによって、骨盤の静脈が圧迫され、血液が増え・ホルモンによって静脈の筋肉がゆるむなどにより、青い静脈がうっすら見える人や足から外陰部まで血管が盛り上がる場合もあります。


戌の日(いぬのひ)

妊娠5カ月の戌の日に、神社で帯祝いを行う日です。犬は多産で、お産が軽いことにあやかって、安産祈願を行います。


胎教(たいきょう)

赤ちゃんは、ママが感じる感覚や刺激を一緒に感じています。無理やり話しかけなければと気負いしてまでは返ってストレスとして伝わりますね。ママが幸せで穏やかでいることが、最高の胎教かもしれません。


NST(ノンストレステスト)

母体に胎児モニターをつけて、胎動と胎児の心拍を観察します。


分娩監視装置(ぶんべんかんしそうち)

母体の陣痛の様子と胎児の心拍数を確認する装置です。



出産

経腟分娩(けいちつぶんべん)

膣を通して赤ちゃんを出産することです。


帝王切開(ていおうせっかい)

おなかを切開して、赤ちゃんを取り出します。


LDR出産

陣痛から分娩、回復まで同じ部屋で過ごすシステム。移動の負担がなくリラックスして臨めます。


ソフロロジー

ヨガや瞑想、呼吸法でリラックスを取り入れた方法です。


イメジェリー

陣痛を海の波、赤ちゃんが子宮口に近づくことを花が開くイメージにします。お産の不安を和らげます。


フリースタイル分娩

ママがいきみやすい姿勢で産む方法です。メリットは胎児仮死が起きにくい。デメリットはモニタリングしにくいです。


児頭骨盤不均衡(じとうこつばんふきんこう)

胎児の頭と母親の骨盤の大きさが合わないので、経膣分娩が困難になります。


陣痛(じんつう)

出産するために、子宮が収縮して起こる痛みです。


破水・前期破水(はすい・ぜんきはすい)

陣痛が進むにつれて赤ちゃんを包む卵膜が破れて羊水が流れでます。前期破水は陣痛が起こる前に破水することです。


いきみ

出産の時、助産師の指示で子宮の収縮に合わせ、力を入れることです。


会陰切開(えいんせっかい)

出産の時に会陰が裂けるのを防ぐために、切開します。赤ちゃんが出てくると縫合します。


吸引分娩(きゅういんぶんべん)

丸いカップのような器具を赤ちゃんの頭にはめて、いきみと同時に引っ張り出します。


鉗子分娩(かんしぶんべん)

金属製のへらを2枚組み合わせた器具を赤ちゃんの頭にはさんで、いきみと同時に引き出します。



産後(1週間)

悪露(おろ)

胎盤がはがれ落ちた跡からの出血と、子宮内にある胎盤や卵膜の一部分が、赤褐色の出血と伴に子宮口からはがれ落ちる、血液混じりのおりものです。


産科医療保障制度(さんかいりょうほしょうせいど)

医療機関が加入する制度で、分娩の際に赤ちゃんが重度脳性麻痺になった場合速やかに補償が受けられる制度