お産が近いトラブル
子宮の筋肉が弱っていると、強い陣痛が起こりにくく、お産がなかなか進まず体力が消耗しやすいです。また、子宮口も開いていかず、お産がすすみません。
あぐらをかいたり、両足を開いて座ります。アロママッサージ。陣痛促進剤。
お産が近づいてるのに、子宮口がかたい場合は子宮頸管熟化剤という薬かラミナリア(一晩おく)、ラミセル(3~4時間で開かせる)、ダイラパン(拡張器具)、バルーンを子宮口に入れてふくらませる方法があります。危険な状態の時は医療措置をとる時もあります。
精神的な要素でかたくなる場合もあります。ママができることはリラックス。緊張をほぐしましょう。
お産中のトラブル
子宮頸管が開かず、赤ちゃんがなかなか出口にたどりつけません。お産が長びいて体力が消耗してしまいます。
器具で子宮口を開く処置をします。帝王切開になることもあります。
会陰部が赤ちゃんの頭にひっかかったり、無理にいきむと会陰裂傷を起こします。
会陰マッサージ(尿路感染や他の感染症状がある場合はおすすめしません)。会陰切開や指で広げる措置がされるでしょう。
赤ちゃんはお産の時、頭の向きを変えながらゆっくり回転して進んでいきます。しかし、途中で止まってしまう場合があります。
吸引分娩や鉗子分娩で赤ちゃんを取り出します。
分娩鉗子装置の心拍数などから、赤ちゃんが弱っているか確認します。
赤ちゃんに酸素が行き届くよう、ママは陣痛の合間はリラックスしてく ださい。また、状態によっては吸引分娩や鉗子分娩 になるかもしれません。
産後すぐのトラブル
赤ちゃんが産まれた後、胎盤がはがれて子宮が力強く収縮し、止血していきますが、収縮力が弱くて大出血が起きることがあります。
子宮収縮剤を投与したり、必要であれば輸血も行います。
自然に出てくる胎盤が子宮壁に癒着して出てこないことがあります。前置胎盤がや帝王切開の経験がある人は癒着しやすいといわれています。
医師が手ではがします。癒着が強い場合は開腹して子宮を摘出する手術が行われます。
産後のトラブル
会陰切開後はひきつれたような違和感があります。日を追うごとに気にならなくなります。ドーナツクッションなどを利用し、座り方を工夫しましょう。
おなかに痛みがあったり、発熱、悪露ににおいがある場合は子宮内に細菌感染や子宮復古不全の疑いもあります。悪露が長く続く場合も病院を受診しましょう。
子宮内膜にできた傷から細菌感染し、発熱とにおいのある悪露がみられます。腰痛と腹痛も伴います。
出産後、膀胱に尿がたまっているのですが、あまり尿意も感じられずトイレにいってもうまく排尿できないことがあります。時間がたてば、もとにもどるでしょう。しかし、膀胱炎や腎盂腎炎を引き起こさない為にも悪露パットの交換はきちんと行いましょう。手もきれいに洗い、陰部も清浄綿で清潔を保ちましょう。
産後すぐの赤ちゃんはおっぱいをうまく吸いつきにくいです。
ママの乳房は張って、乳管の出口がつまっていると乳房は腫れ、かたくなってきます。
長時間の無理な授乳は乳首に亀裂ができることがあります。
おっぱいを搾乳して、授乳前は清浄綿で乳首を清潔に保ちましょう。
産後2,3日から1~2週間の間に心が不安定になることがあります。ホルモンの量が急激に減少する生理現象なので、無理せずに過ごしましょう。
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